これでいいのか?萌え萌えクトゥルフ神話w
2010年8月23日 趣味今年の8月20日といえばハワード・フィリップス・ラヴクラフト先生が生まれてちょうど120年目にあたる。
彼は46歳で亡くなるのだが、宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)などと呼ばれるSF的なホラー小説を多数残しており、後にクトゥルフ神話とよばれる作品群の大祖始とも言うべきお方である。
このお方が今の日本のこの現状を見てどう思われるのだろうかw
事の発端は2003年の鋼屋ジン氏の「デモンベイン」であろう。
ネクロノミコン(アル・アジフ)とかの魔道書を萌え系少女にして巨大ロボットで戦うといった外国人なら考えもしないであろうジャパニメーションを作り上げてしまった。
自分は昔からのクトゥルフ神話ファンであり、創元推理文庫の「ラヴクラフト傑作集1,2」、創土社の「ラヴクラフト全集Ⅰ,Ⅳ」、「暗黒の秘儀―ラブクラフト傑作集」、青心社の「クトゥルー―闇の黙示録」や国書刊行会の「ク・リトク・リトル・リトル神話集」(ドラキュラ叢書 第 5巻)、「ク・リトル・リトル神話体系」を学生時代に読むふけった。その後、栗本薫の「魔界水滸伝」やソノラマ文庫の「クトゥルー・オペラシリーズ」など次々と刊行されていきはまったものだった。
そして初めて「デモンベイン」を知ったのは角川スニーカー文庫であったが、読んだ時は、「な、な、何じゃこれは!」のジーパンデカ状態であった。(かなり古いw)
作品自体は面白かったのだが、草葉の陰でラヴクラフト先生がどう思っているのだろうかと悩んだのも事実であるw
その後なりを潜めていたが、最近またそういった作品やそうでない物の国産物が次々と刊行されており一応全部読んでみたので紹介をしてみることにする。(どんな表紙の本かはアマゾンで検索してください。)
まず萌え系の系譜から
「萌え萌えクトゥルー神話事典」 クトゥルー神話事典制作委員会
クトゥルー神話の邪神を萌え系少女キャラタッチで描くならこうなるであろうというもので、元を知らなければどの顔もアニメ顔で同じように見えるし賛否両論あると思う。
「這いよれ!ニャル子さん1~5 」(GA文庫)
ナイアーラトテップを主人公にした学園ラブコメ? かなりマニア受けするネタ満載で最近はマンネリ化してきたもののまだまだ読める。ドラマCDも出ている。
萌え系クトゥルー入門者ならまずはこれからw
「魔海少女ルルイエ・ルル 」(あとみっく文庫)
18禁の美少女物 クトゥルの落とし子がロリ美少女で、(流家 ルルイエ)と名乗り、インスマスもどきの町の支配権を争う。主人公は深城君 ネーミングのセンスがいいw 彼は深き物どもの末裔で半漁人のパワードスーツである着ぐるみを装着することによって力を得るw ただどうやって世界征服をするかというと、触手でHなことをして下僕にするのが中心で、やり方としてはソフトで中途半端。官能小説としてみるとかなりぬるい。どうせならもっと非道なことをしようよ邪神らしくw
ただ、この小説は美少女物のソフトH物だが、先を読ませる文章力はあり内容は結構いける。続編がきっと出るような終わり方でもある。
「うちのメイドは不定形」PHP研究所
ショゴスが美少女メイドさんに変形して主人公に仕える学園物。話の展開がありきたりで、盛り上がりに欠けて内容無しw 話としてはもう1つひねりが欲しいところ。
18禁PCゲーム
「ク・リトル・リトル ~魔女の使役る、蟲神の触手~ ブラックサイク 」
「ク・リトル・リトル ~グレートハンティング~」
自分が彼女の《触手(ク・リトル・リトル)》であることを知った主人公は、邪神復活をかけた8組の《触手姫(ラヴクラフト)》による壮絶なバトルに巻き込まれてゆくことになるといった斬新な設定。未プレイなのでクリアした人感想を求む。値段が高くて試しに買う気が起きない。
以前に美少女系のPCゲームのクトゥルフ物としては「黒の断章」というのがあったな。
ここからは非萌え系の正統派本格路線
「タイタス・クロウ・サーガ」
シリーズ中3冊まで邦訳されて出ている(創元推理文庫)
「ゾティーク幻妖怪異譚 」(創元推理文庫)
「黄衣の王」 (創元推理文庫)
長らく翻訳を待ち望んでいた幻想小説。正統派はこれを読もう。
「クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえあんてぃーく 」(ログインテーブルトークRPGシリーズ)
「クトゥルフ神話TRPGリプレイ みなせゼミの名状しがたき夏休み」(Role&Roll Books)
クトゥルフの呼び声のRPGのリプレイ物だが実に良くできている。RPGゲーム好きなら必読物。
「クトゥルフ神話カードゲーム スタートセット 完全日本語版」 アークライト
カードゲームにもなったシリアスクトゥルフ物のゲームでイラストやルールもしっかりしている。拡張カードセットもたくさん出ていてお勧め。
「クトゥルフの呼び声 」(クラシックCOMIC)
漫画で読めるこの名著 今後「狂気の山脈」「インスマウスの影」も刊行予定
「恐怖と狂気のクトゥルフ神話 」
わかり易いし値段も安いし初心者にはもってこいの解説本
「オールカラー 本当に恐ろしいクトゥルフ神話」
前述の本をオールカラーにして最近の情報を追加したもので値段もそう変わらないのでこちらを買うべし。
「伴天連XX(1)」 (ファミ通クリアコミックス)
江戸時代を舞台に眷属たちと戦うアクションマンガ。画風もストーリーも世界観もしっかりしており今後も期待できそう。
ざっと紹介してきたがその他にもダゴンのデラックスな彫像が発売されたりとか、かなり今年の夏はいろいろ出た気がする。
http://www.figures.com/forums/news/10026-new-sota-nightmares-statue-h-p-lovecrafts-dagon.html
彼は46歳で亡くなるのだが、宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)などと呼ばれるSF的なホラー小説を多数残しており、後にクトゥルフ神話とよばれる作品群の大祖始とも言うべきお方である。
このお方が今の日本のこの現状を見てどう思われるのだろうかw
事の発端は2003年の鋼屋ジン氏の「デモンベイン」であろう。
ネクロノミコン(アル・アジフ)とかの魔道書を萌え系少女にして巨大ロボットで戦うといった外国人なら考えもしないであろうジャパニメーションを作り上げてしまった。
自分は昔からのクトゥルフ神話ファンであり、創元推理文庫の「ラヴクラフト傑作集1,2」、創土社の「ラヴクラフト全集Ⅰ,Ⅳ」、「暗黒の秘儀―ラブクラフト傑作集」、青心社の「クトゥルー―闇の黙示録」や国書刊行会の「ク・リトク・リトル・リトル神話集」(ドラキュラ叢書 第 5巻)、「ク・リトル・リトル神話体系」を学生時代に読むふけった。その後、栗本薫の「魔界水滸伝」やソノラマ文庫の「クトゥルー・オペラシリーズ」など次々と刊行されていきはまったものだった。
そして初めて「デモンベイン」を知ったのは角川スニーカー文庫であったが、読んだ時は、「な、な、何じゃこれは!」のジーパンデカ状態であった。(かなり古いw)
作品自体は面白かったのだが、草葉の陰でラヴクラフト先生がどう思っているのだろうかと悩んだのも事実であるw
その後なりを潜めていたが、最近またそういった作品やそうでない物の国産物が次々と刊行されており一応全部読んでみたので紹介をしてみることにする。(どんな表紙の本かはアマゾンで検索してください。)
まず萌え系の系譜から
「萌え萌えクトゥルー神話事典」 クトゥルー神話事典制作委員会
クトゥルー神話の邪神を萌え系少女キャラタッチで描くならこうなるであろうというもので、元を知らなければどの顔もアニメ顔で同じように見えるし賛否両論あると思う。
「這いよれ!ニャル子さん1~5 」(GA文庫)
ナイアーラトテップを主人公にした学園ラブコメ? かなりマニア受けするネタ満載で最近はマンネリ化してきたもののまだまだ読める。ドラマCDも出ている。
萌え系クトゥルー入門者ならまずはこれからw
「魔海少女ルルイエ・ルル 」(あとみっく文庫)
18禁の美少女物 クトゥルの落とし子がロリ美少女で、(流家 ルルイエ)と名乗り、インスマスもどきの町の支配権を争う。主人公は深城君 ネーミングのセンスがいいw 彼は深き物どもの末裔で半漁人のパワードスーツである着ぐるみを装着することによって力を得るw ただどうやって世界征服をするかというと、触手でHなことをして下僕にするのが中心で、やり方としてはソフトで中途半端。官能小説としてみるとかなりぬるい。どうせならもっと非道なことをしようよ邪神らしくw
ただ、この小説は美少女物のソフトH物だが、先を読ませる文章力はあり内容は結構いける。続編がきっと出るような終わり方でもある。
「うちのメイドは不定形」PHP研究所
ショゴスが美少女メイドさんに変形して主人公に仕える学園物。話の展開がありきたりで、盛り上がりに欠けて内容無しw 話としてはもう1つひねりが欲しいところ。
18禁PCゲーム
「ク・リトル・リトル ~魔女の使役る、蟲神の触手~ ブラックサイク 」
「ク・リトル・リトル ~グレートハンティング~」
自分が彼女の《触手(ク・リトル・リトル)》であることを知った主人公は、邪神復活をかけた8組の《触手姫(ラヴクラフト)》による壮絶なバトルに巻き込まれてゆくことになるといった斬新な設定。未プレイなのでクリアした人感想を求む。値段が高くて試しに買う気が起きない。
以前に美少女系のPCゲームのクトゥルフ物としては「黒の断章」というのがあったな。
ここからは非萌え系の正統派本格路線
「タイタス・クロウ・サーガ」
シリーズ中3冊まで邦訳されて出ている(創元推理文庫)
「ゾティーク幻妖怪異譚 」(創元推理文庫)
「黄衣の王」 (創元推理文庫)
長らく翻訳を待ち望んでいた幻想小説。正統派はこれを読もう。
「クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえあんてぃーく 」(ログインテーブルトークRPGシリーズ)
「クトゥルフ神話TRPGリプレイ みなせゼミの名状しがたき夏休み」(Role&Roll Books)
クトゥルフの呼び声のRPGのリプレイ物だが実に良くできている。RPGゲーム好きなら必読物。
「クトゥルフ神話カードゲーム スタートセット 完全日本語版」 アークライト
カードゲームにもなったシリアスクトゥルフ物のゲームでイラストやルールもしっかりしている。拡張カードセットもたくさん出ていてお勧め。
「クトゥルフの呼び声 」(クラシックCOMIC)
漫画で読めるこの名著 今後「狂気の山脈」「インスマウスの影」も刊行予定
「恐怖と狂気のクトゥルフ神話 」
わかり易いし値段も安いし初心者にはもってこいの解説本
「オールカラー 本当に恐ろしいクトゥルフ神話」
前述の本をオールカラーにして最近の情報を追加したもので値段もそう変わらないのでこちらを買うべし。
「伴天連XX(1)」 (ファミ通クリアコミックス)
江戸時代を舞台に眷属たちと戦うアクションマンガ。画風もストーリーも世界観もしっかりしており今後も期待できそう。
ざっと紹介してきたがその他にもダゴンのデラックスな彫像が発売されたりとか、かなり今年の夏はいろいろ出た気がする。
http://www.figures.com/forums/news/10026-new-sota-nightmares-statue-h-p-lovecrafts-dagon.html
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